結婚式まで、いよいよあと3ヶ月。 「あと100日!」と楽しみな気持ちが膨らむ一方で、
「あれもこれも決めなきゃ…」 「何から手をつければいいの?」 「準備に漏れはないかな?」
と、具体的なタスクの多さに、少し焦りを感じていらっしゃいませんか?
大丈夫です。その焦りは、素晴らしい結婚式にしたいという真剣な想いの表れです。
こんにちは。 私はウェディングプランナーとして、10年以上にわたり数百組の新郎新婦様の結婚式をお手伝いしてきました。
実は、この「3ヶ月前」は、多くの新郎新婦様が一番悩まれる時期なんです。
でも、安心してください。 この記事では、3ヶ月前にやるべきことの「全体像」と「優先順位」を、プロの視点から分かりやすく整理します。
読み終わる頃には、漠然とした不安が**「これならできる!」という具体的な自信**に変わっているはずです。 お二人の大切な準備期間が、最高のものになるようお手伝いします。 一緒に一つずつ確認していきましょう。
なぜ「結婚式3ヶ月前」が準備の最重要時期なのか
結婚式の準備は、約1年前から始まる方もいらっしゃいますが、なぜ特に「3ヶ月前」が重要なのでしょうか。
それは、この時期が**「ゲストに直接関わること」と「発注が必要なアイテム」**の決定が集中する、準備の最大の山場だからです。
- ゲストの招待: 招待状の発送(通常2ヶ月前)に向けた最終準備
- アイテム決定: 衣装、装花、引出物など、発注や制作に時間のかかるもの
- 打ち合わせの本格化: 式場との打ち合わせも具体的になり、宿題(決めてくること)が増える
逆に言えば、<mark>この3ヶ月前の山場をしっかり乗り越えれば、直前期は想像以上にスムーズに進みます</mark>。
精神的にも余裕が生まれるので、ここが頑張り時ですよ。
【完全チェックリスト】結婚式3ヶ月前にやるべきことリスト
まずは、3ヶ月前にやるべきことをカテゴリー別にチェックリスト化しました。 ご自身の状況と照らし合わせて、「完了」「未着手」をチェックしてみてくださいね。
招待ゲスト関連
ゲストをお迎えするための、最も大切な準備です。
- ☐ 招待客リストの最終決定(住所、氏名、肩書きの確認)
- ☐ 招待状のデザイン決定・発注
- ☐ 招待状の宛名書き(手書き or 印刷手配)
- ☐ 招待状の発送準備(切手購入、封入作業) ※発送は2ヶ月前が目安
- ☐ 主賓・乾杯の挨拶の正式依頼(直接会ってお願いするのが丁寧です)
- ☐ 受付、スピーチ、余興の依頼(まずは打診)
衣装・美容関連
花嫁様・花婿様の準備も本格化します。
- ☐ ウェディングドレス・カラードレスの最終決定
- ☐ タキシードの最終決定
- ☐ 衣装に合わせた小物(ベール、アクセサリー、シューズ)の決定
- ☐ ヘアメイクリハーサルの日程調整・予約
- ☐ ブライダルエステ、シェービングの予約(直前ではなく、体験やプラン開始)
- ☐ 美容院の予約(カラーやカットのタイミング相談)
- ☐ ダイエットや体調管理の本格スタート
会場・アイテム関連
お二人らしさを出すためのアイテムを決めていきます。
- ☐ 料理・ドリンクコースの検討(試食会があれば参加)
- ☐ ウェディングケーキのデザイン検討
- ☐ 装花(ブーケ、ブートニア、会場装花)のイメージ固め・打ち合わせ
- ☐ 引出物・引菓子・プチギフトのリストアップと検討開始
- ☐ (必要であれば)宿泊・送迎バスの手配
演出・その他
当日の流れをイメージしながら進めましょう。
- ☐ BGMのリストアップ開始(シーンごとに)
- ☐ プロフィールムービーなどの映像演出の準備(自作 or 外注決定)
- ☐ ペーパーアイテム(席次表・席札・メニュー表)のデザイン検討
- ☐ (必要であれば)二次会の会場探し・プラン検討
- ☐ 受付で使う芳名帳(ゲストブック)やペンなどの準備
プランナーからのアドバイス
リストの多さに圧倒されてしまいましたか? 全てを一度にやろうとしなくて大丈夫です。今週やることを3つだけ選ぶ、というように細かく分けて進めましょう。
3ヶ月前準備を賢く進める 4つのステップ
「やること」は分かりましたが、「どう進めるか」が重要ですよね。 私が担当する新郎新婦様にいつもお伝えしている、賢い進め方をご紹介します。
ステップ1:まずは「全体像」を把握し、タスクを書き出す
まずは、先ほどのチェックリストを眺めながら、お二人の結婚式で「必要なタスク」と「不要なタスク」を仕分けしてください。
(例:二次会はしない、ムービーは流さない、など)
自分たちに必要なタスクだけを、手帳や共有アプリに書き出しましょう。 「見える化」することで、漠然とした不安が「やるべきこと」に変わります。
ステップ2:「期限」と「担当」を決める(ここが最重要!)
タスクを書き出したら、**全てのタスクに「いつまでに(期限)」と「誰がやるか(担当)」**を割り振ってください。
<mark>ここが準備をスムーズに進めるための、一番のキモです!</mark>
「二人でやる」は、結局どちらもやらない…という事態になりがちです。
例:タスク分担表
タスク 期限 担当 状況 招待状デザイン決定 〇月〇日 新婦 完了 招待客住所リスト作成 〇月〇日 新郎 対応中 BGMリストアップ(迎賓) 〇月〇日 新郎 未着手 引き出物カタログ請求 〇月〇日 新婦 対応中
このように、Googleスプレッドシートや共有ノートアプリで管理すると、お互いの進捗が見えて安心ですよ。
ステップ3:プランナーとの打ち合わせを最大限活用する
3ヶ月前は、式場との打ち合わせも本格化します。 プランナーとの時間は限られています。
これはNG!
打ち合わせの場で「どうしましょうか?」とゼロから考え始めると、時間が足りず、宿題がどんどん増えてしまいます。
打ち合わせは**「お二人が決めたこと・悩んでいることを確認・相談する場」**と考えましょう。
- 事前に「今日の打ち合わせで決めること」を確認する
- 質問したいこと、悩んでいることをメモにまとめておく
- 装花や衣装のイメージ画像を集めておく
これだけで、打ち合わせの密度が格段に上がります。
ステップ4:自分たちの「こだわりポイント」を明確にする
結婚式準備は、全てを100点満点にしようとすると疲れてしまいます。
お二人にとって、**「絶対にこだわりたい部分」と「そこまでこだわらない部分(力を抜く部分)」**を話し合ってみてください。
- こだわりたい例:「ゲストが喜ぶ料理」「大好きな曲を使うBGM」
- 力を抜く例:「ペーパーアイテムはデザインが良ければOK」「ムービーは自作しない」
力を抜くと決めた部分は、節約や時短のチャンスです。
3ヶ月前で間に合う!オススメの「時短&節約」アイテム
準備が大変な新郎新婦様をたくさん見てきたからこそ、賢くプロの力を借りることもオススメしています。 特に時間がかかりがちなのが、ペーパーアイテムとムービー制作です。
【結論】ペーパーアイテムとムービーは「外注サービス」が賢い選択
「節約のために手作りしよう!」と考える方も多いのですが、3ヶ月前の忙しい時期に、デザイン制作、印刷、ムービー編集をゼロから行うのは想像以上に大変な作業です。
そこで私がオススメしたいのが、Web上で完結するペーパーアイテムやムービーの外注サービスです。
なぜ「外注サービス」がオススメなのか?
- 1. 圧倒的な「時短」になる 一番のメリットはこれです。デザインを選んで必要な情報を入力するだけで、プロ品質のものが完成します。空いた時間を、BGM選びやゲストへのメッセージ書きなど、お二人にしかできない準備に使えます。
- 2. クオリティが高く、おしゃれ プロのデザイナーが作成したテンプレートが豊富なので、簡単におしゃれなアイテムが作れます。式場提携のものは高額だったり、デザインが限られたりすることもありますが、外注サービスなら選択肢が広がります。
- 3. 結果的に「コスパ」が良い 手作りでも、紙代、インク代、印刷失敗のロス、そして何よりお二人の貴重な時間(時給)がかかります。外注サービスは、これらをまとめて解決してくれる「時間的コストパフォーマンス」が非常に高い選択肢です。
賢いサービスの選び方 3つの比較ポイント
サービスを選ぶ際は、以下の点をチェックしてみてください。
- デザインの好み お二人の結婚式のテーマ(ナチュラル、スタイリッシュ、和風など)に合うデザインが豊富か。
- 料金体系 招待状・席次表・席札などの「セット割」があるか。修正は何回まで無料か。
- 納期 注文からどれくらいで届くか。3ヶ月前なら十分間に合いますが、特急オプションなども確認しておくと安心です。
デメリットと注意点
もちろん、良いことばかりではありません。
- デメリット:
- 手作りほどの「温かみ」は減るかもしれません。(その分、メッセージカードを手書きで添えるなどでカバーできます)
- テンプレート利用なので、100%オリジナルの超細かいカスタマイズは難しい場合があります。
- 注意点:
- 【重要】持ち込み料の確認 式場によっては、提携外のペーパーアイテムやムービーを持ち込む際に「持ち込み料」がかかる場合があります。必ず事前にプランナー様にご確認ください。
先輩花嫁の失敗談から学ぶ「3ヶ月前」の落とし穴
ここで、私が実際に担当した新郎新婦様(A子さんご夫婦)の、架空の事例を一つご紹介します。
事例:「彼に任せたはず」が招いた、招待状発送の遅れ
A子さんご夫婦は、とても仲が良く、「準備も二人で楽しもう!」とスタートしました。 招待状の準備で、「宛名書きは字が綺麗な新郎(彼)が担当する」と決めました。
A子さんは「彼がやってくれているはず」と思い、自分の衣装合わせや美容の準備に集中していました。
そして発送予定日の1週間前。 A子さんが「宛名書き、終わった?」と聞いたところ、新郎は「ごめん、仕事が忙しくてまだ半分も…」と。
そこからお二人で大慌てで宛名書きをし、なんとか発送日に間に合わせましたが、ゲストの皆様への到着が少し遅れてしまい、A子さんは「もっと早く確認すればよかった」と落ち込んでしまいました。
この事例から学ぶ教訓
「担当決め」は素晴らしい第一歩ですが、それで終わりではありません。
- お互いの進捗を責めずに「共有」する時間をとる(例:週末の夜ご飯の時だけ)
- 「手伝おうか?」と声をかけあう
忙しい3ヶ月前だからこそ、お互いを思いやる一言が、準備をスムーズに進める秘訣です。
結婚式3ヶ月前によくある質問(Q&A)
最後に、この時期の新郎新婦様からよくいただくご質問にお答えします。
Q. 3ヶ月前なのに、まだ何も決まっていません。間に合いますか?
A. 結論から言うと、間に合います! どうか焦らないでください。
今からやるべきことは、**「優先順位をつけること」**です。
結婚式準備で最も納期が厳格なのは**「招待状の発送(2ヶ月前目安)」**です。
まずは、
- 招待客リストを完成させる
- 招待状を発注する
この2つを最優先目標に設定してください。それさえクリアできれば、他の準備は調整がききます。一つずつ、確実に進めていきましょう。
Q. 新郎が準備に協力的ではありません…どうすれば?
A. これは「プレ花嫁あるある」かもしれませんね。 男性は「何をしたら良いか分からない」状態であることが多いです。
「全部手伝って」という曖昧なお願いではなく、
- 「今週末までに、BGM候補を10曲リストアップしてほしい」
- 「この招待状デザインAとB、どっちがいいか意見を聞かせてほしい」 と、タスクを具体的に切り分けてお願いするのがオススメです。
BGM選びや予算管理、当日の進行(演出)など、男性が得意そうな分野を「あなたに任せたい」と頼るのも効果的ですよ。 そして、やってくれたら「ありがとう!」と感謝を伝えるのを忘れずに。
Q. 節約したいのですが、どこを削るべきですか?
A. とても良い視点ですね。節約で失敗しないコツは、「ゲストのおもてなし」に関わる部分は削らないことです。 具体的には、お料理のランクや引出物の内容です。
一方で、調整しやすい(節約しやすい)ポイントは以下の通りです。
- ペーパーアイテム: 手作りや、式場提携外の安価でおしゃれなサービスを利用する。
- ムービー: 自作する、または外注サービスを利用する。
- 装花: メインテーブルやゲストテーブルの「お花のボリューム」を調整する。(お花の種類を変えるだけでも価格は変わります)
どこにお金をかけたいか、お二人で話し合ってみてくださいね。
まとめ:不安を「楽しみ」に変える、最高の3ヶ月間を
結婚式までの3ヶ月間。 やるべきことが多くて、時に「大変だ…」と感じることもあるでしょう。
でも、この期間は、お二人が夫婦になるための「最初の共同作業」です。
意見がぶつかることもあるかもしれません。 でも、それを乗り越えて、二人で選び、悩み、作り上げた時間は、結婚式当日と同じくらい、かけがえのない宝物になります。
焦らなくて大丈夫です。 不安になったら、またこの記事のチェックリストに戻ってきてください。 一つ一つタスクを消していく達成感を、ぜひお二人で味わってくださいね。
まずは、小さな一歩から。 今日の夜、お二人で「タスクの担当決め」の時間をとってみませんか?
もし「やっぱりペーパーアイテムやムービーの準備が大変そう…」と感じたら、この記事でオススメしたような外注サービスを覗いてみるのも、賢い選択ですよ。
お二人にとって、この3ヶ月間が「大変」なだけではなく、「楽しい」思い出の時間となることを、心から願っています。


