ご結婚おめでとうございます!
結婚式の準備は順調ですか?
ゲスト選びが進むにつれて、多くのカップルが頭を抱えるのが「遠方ゲストの宿泊費・交通費(お車代)問題」です。
「地元の友達を呼びたいけど、みんな新幹線や飛行機の距離…」
「全員分出すと予算がパンクしてしまう」
「かといって、全額出せないなんて言ったら失礼? 来てくれなくなったらどうしよう」
そんな不安を抱えてしまいますよね。
マナー本には「新郎新婦が全額負担するのが基本」と書かれていますが、それはあくまで“理想”の話。
実際には、約7割のカップルが「全額ではなく一部負担」や「宿泊費のみ負担」などで調整しているというデータもあります(※)。
無理をして全額負担した結果、自分たちの生活費がなくなったり、料理のランクを下げたりしては本末転倒です。
安心してください。
何百組ものカップルを見てきたプランナーとして断言しますが、「全額出せなくても、誠意のある伝え方をすれば友情にはヒビが入らない」んです。
むしろ一番マズいのは、「なんとなくあやふやにしたまま招待状を送ること」。
これが後々、「ホテル代が出ると思ってたのに!」というトラブルの引き金になります。
この記事では、「どこまで負担すべきかのリアルな判断基準」と、カドを立てずに予算の事情を伝える「魔法のLINEテンプレート」をお伝えします。
これを読めば、予算内でゲストも自分たちも納得できる「落としどころ」が必ず見つかりますよ!
※参考:ゼクシィ結婚トレンド調査2023(交通費・宿泊費の負担状況)
結婚式の宿泊費、どこまで出す?「遠方」の定義と基本マナー

そもそも、どこからが「遠方ゲスト」で、いくら出すのが世間の常識なのでしょうか?
まずは基本の考え方を押さえておきましょう。
「遠方ゲスト」のボーダーライン
結論から言うと、「自分がもし呼ばれたら、ちょっと出費がキツイなと感じるかどうか」が基準です。
一般的には、以下のような条件が宿泊費やお車代を検討する目安とされています。
- 移動時間: 片道2〜3時間以上かかる(日帰りが難しい距離)
- 交通費: 往復で1万5000円〜2万円以上かかる
- 宿泊: 早朝出発・深夜帰宅になる、または物理的に日帰りが不可
数字で見ると分かりやすいですね。この条件に当てはまるゲストには、何らかの配慮が必要です。
【注意】交通費(お車代)の計算も忘れずに!
宿泊費だけでなく、新幹線や飛行機代の負担も悩みどころですよね。交通費の相場や渡し方については、以下の記事で詳しく解説しています。
👉 【文例あり】全額出せない時はどうする?お車代の角が立たない断り方
負担額の基本パターンは3つ
予算や相手との関係性に応じて、以下の3パターンから選びましょう。
1. 全額負担(理想)
交通費と宿泊費の全額を新郎新婦が負担します。マナーとしては一番丁寧なおもてなしですが、全員に行うのは予算的に厳しいケースも多いです。
2. 半額負担・一部負担(現実的)
「交通費は出すから、宿泊費はお願い」または「総額の半額を負担」というパターン。
20〜30代のカップルではこのケースも多く、事前に伝えれば決して失礼ではありません。
実際に、多くのカップルが予算と相談しながら「一部負担」を選択しています。
3. 一律支給
「遠方一律1万円」など、キリの良い金額を渡す方法。計算が楽な反面、実際の費用とかけ離れすぎないよう注意が必要です。
プランナーより:「『全額出さなきゃマナー違反』と思い込みすぎなくて大丈夫。大切なのは、無理をして破綻することではなく、誠意を持って調整することなんです」
全額?一部?相手別・ベストな負担パターンの決め方

では、実際に「誰にいくら出すか」を決めていきましょう。
全員一律にする必要はありません。相手の立場や関係性によって使い分けるのが、賢い大人の対応です。
1. 親族・主賓・上司は「全額負担+手配」を最優先に
ここは可能な範囲でしっかり配慮したいゾーンだと考えてください。
なぜなら、親族に関してはご両親の顔を立てる必要がありますし、主賓や上司に自腹を切らせると「負担してもらえなかった」と残念に思われやすいからです。
💡 予算が足りない場合の裏ワザ
「親族のホテル代だけで10万円…予算オーバーだ…」
そんな時は、ブライダルフェアの参加特典を活用して予算を補填するという手があります。
時期やキャンペーン条件によりますが、予約サイト経由で見学に行くと数万円分のギフト券がもらえる場合があり、それを宿泊費の足しにすることで持ち出しを減らせます。
👉 見学するだけで特典GET?「ブライダルフェア」のキャンペーン活用術
2. 友人は「関係性」と「予算」で使い分ける
一番悩むのが友人ですよね。ここは以下の3パターンから選ぶのが正解です。
パターンA:予算に余裕があるなら「全額負担」
もちろんこれがベスト。特に「自分の結婚式の時に全額出してもらった」という友人には、同等の対応をするのが礼儀です。
パターンB:予算が厳しいなら「宿泊費のみ」or「お車代のみ」
「交通費までは出せないけど、宿は用意するね」というスタンスです。
多くの友人は「結婚式はお祝い事だし、多少の出費は仕方ない」と考えてくれています。事前に伝えれば納得してもらえることがほとんどでしょう。
パターンC:超遠方や海外なら「ご祝儀辞退」
北海道から沖縄へ、あるいは海外挙式など、旅費が高額になる場合。
この場合は思い切って、「ご祝儀は一切なし! その代わり旅費は自己負担でお願い!」と割り切ってしまうのも、若い世代を中心に選択肢の一つとして採用されることが多い方法です。
(※リゾート婚などでは一般的なマナーとして認知されています)
「予算が足りない!」カドが立たない伝え方&LINE文例集

ここが今回の記事で一番お伝えしたいポイントです。
全額負担できない場合、招待状を送る「前」に、LINEや電話で打診すること。これが鉄則です。
招待状を受け取ってから「実は宿代出ません」と知らされるのと、事前に「相談」されるのとでは、相手の受け取り方が天と地ほど違います。
そのまま使えるLINEの文面を用意しましたので、状況に合わせてアレンジして使ってください。
【文例1】半額(または一部)しか負担できない場合
「来てほしい気持ち」を前面に出しつつ、「予算の事情」を正直に伝えて甘えるパターンです。
〇〇ちゃん、久しぶり!
今度、結婚式の招待状を送らせてもらうね。
実は遠方から来てもらう宿泊費の件なんだけど、
私たちの予算の都合で、全額を持つのが難しくて…。
もしよかったら、宿泊費はこちらで用意させてもらうので、
交通費の部分だけお願いできたりしないかな?
(※または「お車代として一律〇万円しか用意できなくて…」)
全額出せなくて本当に申し訳ないんだけど、
〇〇ちゃんにはどうしても晴れ姿を見てほしくて💦
もちろん無理は言えないので、
正直なところを検討してもらえたら嬉しいです!
【文例2】ご祝儀辞退で「お互い様」にする場合
お互いに気を遣わせない、サッパリとした提案です。
〇〇、元気?
実は〇月に結婚式をすることになりました!
ぜひ〇〇にも来てほしいんだけど、遠いし旅費もかかると思うから、
当日のご祝儀はナシ(辞退)ってことにさせてください!
その代わり、交通費と宿泊費は各自でお願いする形になっちゃうんだけど、
それでもよかったら遊びに来てくれないかな?
美味しい料理用意して待ってるね!
【文例3】「自分で宿を取りたい」派への確認
最近増えている「自分で手配したい」友人向けの確認メッセージです。
〇〇ちゃん、結婚式に来てくれるって言ってくれてありがとう!
当日の宿泊についてなんだけど、どっちがいいか希望はあるかな?
① 私たちの方で、式場近くのホテルを予約する
② 〇〇ちゃんが好きなホテルを取る(宿泊代として当日〇万円お渡しします)
観光とか他の予定もあると思うから、好きな方を選んでね!
「ホテル手配」vs「現金を渡す」どっちが得で喜ばれる?

宿泊費を負担する場合、「新郎新婦がホテルを予約してあげる」のと、「お車代として現金を渡す」の、どっちがいいのでしょうか?
結論から言うと、若い世代の友人同士なら「現金(または一部負担)」の方が喜ばれるケースも増えています。
新郎新婦が手配するメリット・デメリット
メリット: ゲストの手間がかからない(一番のおもてなし)
デメリット: 「本当はもっと安いビジホでよかったのに」などのミスマッチが起きる、キャンセル料のリスクを負う
現金(お車代)を渡すメリット・デメリット
メリット: ゲストが自由に宿を選べる、「楽天トラベル」や「じゃらん」のポイントを貯められる
デメリット: 当日渡すのが一般的なので、ゲストに一時的な立て替えが発生する
昔は「手配してあげるのがマナー」とされていましたが、今は「ポイ活してるから自分で取りたい!」「友達と同じ部屋に泊まりたい」というニーズも多いです。
迷ったら文例3のように聞いてみるのが正解でしょう。
宿泊費を安く抑える!賢い手配テクニック

「こちらで手配する」ことになった場合、少しでも安く、でも良いホテルを用意したいですよね。
式場にお任せする前に、以下の方法をチェックしてみてください。
1. 式場の提携ホテル vs 楽天・じゃらん
「式場の提携ホテルなら割引があるから最安のはず」と思い込むのは危険です。
実は、ビジネスホテルの早割プランや、旅行サイトのセールのほうが安くなるケースも少なくありません。
- 提携ホテル: 1泊1万5000円(立派なシティホテル)
- ネット予約: 1泊8000円(近くの綺麗なビジネスホテル)
ゲストが「寝るだけでいい」というタイプなら、無理に高いホテルを取る必要はありません。
ポイントが貯まるサイト経由で予約すれば、実質的な節約にもなります。
👉 楽天トラベルで式場近くのホテルを探してみる
※楽天ポイントが貯まる&使えるので、ゲスト自身の手配にもおすすめ!
👉 じゃらんnetでクーポンをチェックする
※Pontaポイント・dポイント派はこちら。
2. 「提携ホテル」が安い式場を探す
もしこれから式場を探すなら、「遠方ゲスト優待」や「提携ホテル割引」が充実している会場を選ぶのも賢い方法です。
式場相談カウンターで「遠方ゲストが多いので、宿泊特典がある会場がいい」と伝えれば、条件に合う会場をピックアップしてくれます。
宿泊費・お車代に関するよくある質問(Q&A)
最後に、細かいけれど気になる疑問にお答えします。
- Q友人が「泊まらずに日帰りで帰る」と言った場合は?
- A
宿泊費分を上乗せする必要はありません。
その場合は、本来渡す予定だった「交通費(お車代)」だけ渡せばOKです。ただし、かなり無理をして日帰りしてくれるなら、お礼として少し多めに包むと喜ばれます。
- Q招待状の付箋(ふせん)にはどう書く?
- A
負担内容に合わせて書き分けます。
- 宿を用意する場合: 「心ばかりではございますが 宿泊をご用意させていただきました」
- 自分で取ってもらう場合: 「遠方よりお越しいただくため 宿泊費(または交通費)の一部を負担させていただきます」
- Q親戚のおじさんが「ホテルは自分で取ったからお金はいらない」と言ってくれたら?
- A
お言葉に甘えてもOKですが、後日お礼を。
当日のお車代は辞退されたとしても、後日「内祝い」としてカタログギフトやお菓子を送るなど、感謝の気持ちを伝えるのを忘れずに。
まとめ:大切なのは「金額」よりも事前の「誠実なコミュニケーション」
結婚式の宿泊費問題について、相場や伝え方を見てきました。
「全額出せないとケチだと思われる?」と不安になる気持ち、よくわかります。
でも、本当に大切なのは金額の多さではありません。
ゲストが一番モヤっとするのは、「出るのか出ないのか分からないまま当日を迎えること」です。
この3つさえ守れば、トラブルは確実に防げます。
もし「予算がないから」と遠方の友人を諦めそうになっているなら、まずはブライダルフェアや見積もり診断で「予算を作る」ところから始めてみてください。
誠実な「相談」と「お願い」で、大好きな人たちに囲まれた最高の一日を作ってくださいね!
👇 予算不足を解消するなら


