結婚式1年前から準備は早すぎる?【プランナーが教える】完璧ダンドリとやることリスト

two bridesmaids in robes looking out a window 準備・段取り・式場選び

ご結婚、誠におめでとうございます。

「結婚式、1年後くらいかな…でも、1年前から準備って早すぎる?」
「何から手をつけていいか分からない…」

そんな期待と不安で胸がいっぱいではありませんか?

初めまして。私は10年以上ウェディングプランナーとして、多くの新郎新婦さまの幸せな一日をお手伝いしてきました。

結論からお伝えしますね。
1年前からの準備は、決して早すぎません。むしろ「理想の結婚式」を叶えるためのベストなスタートなんです。

この記事では、多くの新郎新婦さまを見てきた経験から、

  • なぜ1年前スタートがオススメなのか
  • 1年前に「まずやるべきこと」
  • 当日までの完璧な準備スケジュール

を、分かりやすくお伝えします。

この記事を読み終える頃には、漠然とした不安が消え、「まず何をすればいいか」が明確になっているはず。
おふたりらしい、最高の一日を迎えるための第一歩を、一緒に踏み出しましょう。

「結婚式1年前から」の準備は早すぎない!むしろ理想的な3つの理由

two people standing on brown wooden floor

「1年前は早すぎるかも」と心配されるお気持ち、とてもよく分かります。
ですが、プランナーの視点から見ると、1年前はむしろ「理想的」なタイミングと言えます。
なぜなら、こんなメリットがあるからなんです。

1. 人気の式場や日取りを自由に選べる

特に人気が高いのは、気候の良い春(4月・5月)や秋(10月・11月)の、「大安」や「友引」の土曜日です。

こうした「プラチナ日程」は、本当にあっという間に埋まっていきます。
1年前から探し始めることで、おふたりが「ここで挙げたい!」と思う場所で、ゲストが参加しやすいベストな日程を選べる可能性が格段に高まります。

2. 準備に余裕が生まれ、心も楽しめる

結婚式の準備は、決めることがたくさんあります。
直前になって「あれもこれも!」と焦ってしまうと、楽しむ余裕がなくなり、時にはおふたりの喧嘩の原因になってしまうことも…。

1年あれば、ひとつひとつのタスクにじっくり取り組めます。
精神的な余裕は、準備期間を「楽しむ」ための大切な要素です。

3.「こだわり」を実現できる時間が生まれる

  • 「ウェルカムスペースのアイテムを手作りしたい」
  • 「プロフィールムービーを自作したい」
  • 「本当に気に入ったドレスを、妥協せずに選びたい」

こうした「こだわり」を実現するには、時間が必要です。
1年前からスタートすれば、情報収集や衣装の試着、DIY(手作り)にもたっぷり時間をかけられますよ。

【最優先】結婚式1年前に「まずやるべきこと」3ステップ

photo of woman holding white flowers

「メリットは分かったけど、じゃあ今すぐ何をすればいいの?」
そんなおふたりへ、まずは取り組んでいただきたい「最優先タスク」を3つ、ご紹介しますね。

1. 両家への結婚報告と挨拶

何よりもまず、大切なご家族へのご挨拶からです。 おふたりの結婚の意思をしっかりとお伝えし、ご両親の承諾を得ましょう。

ご挨拶が済むと、おふたりだけでなくご両家にとっても「結婚式」が現実的なものとしてスタートします。
この時に、今後の「両家顔合わせ」や「結納」をどうするかについても、少しお話ができるとスムーズですね。

2. おふたりの「理想の結婚式」イメージのすり合わせ

式場を探し始める前に、おふたりで「どんな結婚式にしたいか」の「軸」を決めておくことが、とても大切です。
好みや価値観がずれたまま式場見学に行くと、「どちらも決め手に欠ける…」と迷ってしまう原因になります。

ぜひ、カフェなどでリラックスしながら、こんなことを話し合ってみてください。

おふたりの「軸」を決めるリスト

  • 時期: いつ頃がいい? (春、秋、ジューンブライドなど)
  • 規模: 誰を呼びたい? (家族のみ、親族・親しい友人まで、会社関係も)
  • 雰囲気: どんな一日にしたい? (厳か、アットホーム、カジュアル、上質)
  • 場所: どこで挙げたい? (地元、アクセスの良い都心、リゾート)
  • 予算: どれくらいかけられそう? (ご祝儀なども考慮しつつ)

完璧に固める必要はありません。「ゲストに楽しんでほしい」「料理は美味しいところがいい」など、おふたりが大切にしたい「優先順位」が見えてくれば十分です。

3. 式場探し(ブライダルフェア・見学)のスタート

おふたりのイメージが少し見えてきたら、いよいよ式場探しです。
ブライダルフェアへの参加は、1年前からが断然オススメです。

フェアでは、試食会や模擬挙式、ドレスの試着など、結婚式のイメージが膨らむ体験がたくさんできます。 式場の雰囲気はもちろん、「このプランナーさんとなら楽しく準備できそう」といった「人」との相性も、ぜひチェックしてみてください。

複数の式場を比較検討するためにも、早めのスタートが鍵となります。

プランナーからのワンポイントアドバイス
式場探しは、結婚情報サイト(ゼクシィNetなど)や相談カウンターを利用するのも賢い方法です。希望条件を伝えるだけでオススメの式場をピックアップしてくれたり、フェアの予約を一括で管理できたりします。上手に活用して、効率よく情報収集しましょう。

【全体像】ベテランプランナー直伝!結婚準備パーフェクトスケジュール

black ballpoint pen near calendar

「1年って、具体的にいつ、何をすればいいの?」
そんな疑問にお答えするため、当日までの「やること」を時系列でまとめました。
全体像を掴んでおくと、安心して準備が進められますよ。

時期やることリスト主なタスク
12ヶ月~10ヶ月前最重要タスク期□ 両家へ挨拶
□ 結婚式のイメージ固め
□ 式場探し・ブライダルフェア参加
式場・日取りの決定
□ (必要であれば)結納・両家顔合わせ
9ヶ月~7ヶ月前土台固め期衣装(ドレス・和装)選びスタート
□ ゲストのリストアップ(大まかに)
□ ハネムーンの検討
□(該当者)ブライダルエステの情報収集・体験
6ヶ月~4ヶ月前招待準備期招待状のデザイン決定・発注
□ ゲストのリストアップ(確定)
□ 友人スピーチ・余興の依頼
□ 乾杯の挨拶の依頼
□ 二次会会場の検討・決定
3ヶ月前詳細決定期招待状の発送(大安の日などが好まれます)
□ 料理・ドリンクの決定(試食会など)
□ 装花・ブーケの打ち合わせ
□ ヘアメイクリハーサルの予約
□ 引き出物・プチギフトの検討
2ヶ月前具体化期□ ゲストの出欠確認・席次表の作成
□ 演出・BGMの決定
□ 司会者との打ち合わせ
□ 当日の進行表の作成
□(該当者)ブライダルエステ開始
1ヶ月前最終調整期席次表・席札などペーパーアイテムの発注
□ 衣装の最終フィッティング
□ ヘアメイクリハーサル
□ 花嫁の手紙・新郎謝辞の準備
□ お車代・お礼の準備
2週間前~前日直前期持ち込みアイテムの搬入
□ 最終見積もりの確認・支払い
□ ネイル・シェービングなどの美容ケア
□ しっかり休養をとる!

※これはあくまで一例です。式場やプランナーさんと相談しながら、おふたりのペースで進めていきましょう。

式場探しだけじゃない!1年前に考えておくと「差がつく」コト

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式場が決まるとひと安心ですが、実は1年前から動いておくと「差がつく」ポイントが他にもあります。

憧れのドレス・和装の情報収集

人気のドレスやブランドの新作は、半年前でも予約が埋まっていることが少なくありません。
式場が決まったら、提携先のドレスショップを早めにチェックしましょう。
Instagramなどで「こんなドレスが着たい」というイメージを集めておくだけでも、衣装選びが格段にスムーズになります。

ブライダルエステ・美容ケア

もし、本格的な体質改善やダイエット、肌質改善を目指すなら、**長期的なプランが必要**です。

1年前なら、無理なく自分磨きをスタートできます。
まずは体験コースなどで、ご自身に合うサロンを探し始めてみてはいかがでしょうか。

ハネムーン(新婚旅行)の検討

結婚式直後に新婚旅行へ行かれる場合、式の準備と並行して手配が必要です。
特にヨーロッパやリゾート地など、人気の旅行先やホテルは、早くから予約が埋まることも。
パンフレットを集めるなど、早めに情報収集を始めておくと安心です。

1年前から準備する時の注意点(デメリット)

Small white flowers growing through wooden planks

メリットの多い1年前スタートですが、いくつか心に留めておいていただきたい注意点もあります。

  • 中だるみ・モチベーション維持 期間が長い分、「まだ先だから」と途中で準備が止まってしまうことも。上のスケジュール表などを参考に、メリハリをつけることが大切です。
  • イメージの変化 準備期間中に「やっぱりああしたい」と好みが変わる可能性もあります。変更が可能か、キャンセル料はいつから発生するかなどを、契約時に確認しておくと安心です。
  • プランナーの決定が先になる場合も 式場によっては、見学を担当したプランナーと、当日までの準備を担当するプランナーが異なる場合があります。具体的な担当者が決まるのが3~4ヶ月前というケースも一般的です。

ある新郎新婦さまのエピソード

以前、私が担当したAさまご夫妻は、ちょうど1年前のブライダルフェアでお会いしました。
おふたりのご希望は、「お仕事がふたりとも忙しいため、直前でバタバタしたくなかった」こと、そして「ゲストに一番喜んでもらえる、紅葉が綺麗な11月の大安」でした。

1年前に式場を決めたことで、その一番人気の日取りを押さえることができました。
その後も、半年前にはこだわりの和装を押さえ、招待状のデザインもパンフレットをじっくり見比べて選ぶことができました。

直前期も焦る様子は一切なく、楽しそうにウェルカムボードをDIYされていました。
当日、「早く始めて本当に良かったです。準備期間も全部楽しめました」とおっしゃっていただけた笑顔が、今でも忘れられません。

よくある質問(Q&A)

最後に、プレ花嫁の皆さまからよくいただく質問にお答えしますね。

Q1. 1年半前から動くのは早すぎますか?

A1. 早すぎることはありませんよ。
特に海外挙式や、特定の歴史的建造物(京都の神社など)、予約が数年待ちと言われるような会場をご希望の場合は、1年半前から動かれる方もいらっしゃいます。
ただ、式場によっては「予約は1年前から」と決まっている場合もあるため、まずは問い合わせてみるのが良いでしょう。

Q2. 入籍はいつ頃がいいのでしょうか?

A2. これはおふたりのタイミングで大丈夫です。結婚式の「前」でも「後」でも、間違いではありません。
最近は、式の半年~3ヶ月前くらいに入籍を済ませ、新生活を落ち着かせてから準備に集中される方が多い印象です。
ハネムーンで旧姓のパスポートを使いたいか、なども考慮ポイントになりますね。

Q3. お金(費用)の準備は、いつから?

A3. 理想は「結婚を決めた瞬間から」です。
式場探しと並行して、おふたりで大まかな予算を立て、貯蓄計画をスタートさせましょう。
式場費用は、契約時の内金(10~20万円程度)、式の1~2ヶ月前の中間金、直前の最終支払い(または当日・後日払い)など、支払いタイミングが分かれていることが多いです。計画的に準備を進めましょう。

不安を「ワクワク」に変えて。最高の一日へのスタートラインに立ちましょう

「結婚式まで1年」

これは、おふたりにとって「焦る」期間ではなく、「じっくり楽しむ」ための大切な準備期間です。

1年前からスタートする最大のメリットは、「選択肢の多さ」にあります。
希望の日取り、憧れの式場、着たかったドレス…。
その「やりたかった!」を諦めなくて済む可能性が、ぐっと高まるのです。

もちろん、長い準備期間では迷ったり、少し疲れてしまったりすることもあるかもしれません。
でも、それもすべて、おふたりで乗り越える大切な思い出になります。

この記事で、1年前からやるべきこと、そして当日までの流れは見えてきましたか?
不安が少しでも軽くなり、「よし、始めてみよう!」というワクワク感に変わっていたら、これほど嬉しいことはありません。

まずは、おふたりの理想を語り合うこと。
そして、その理想を叶えてくれそうな式場を探しに、ブライダルフェアへ出かけてみませんか?

多くの式場が、1年前からのご見学を大歓迎しています。
素晴らしいプランナーさんとの出会いが、おふたりの結婚式をさらに素敵なものにしてくれるはずです。

おふたりの結婚準備が、笑顔あふれる素敵な時間となりますよう、心から願っています。

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